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<哲学の誕生>
理性偏重・物質蔑視の哲学の始まり
多くのポリス(都市国家)が繁栄していた紀元前8世紀以降のギリシアでは、自然現象も、歴史も、人間の感情や欲望でさえも、すべては神々のはたらきによって起きると理解されていました。
けれども紀元前6世紀には、こうした神話的な理解を否定し、万物の根源や、ものごとが起きる原因と仕組みを人間の理性によって理解しようとする人々(哲学者)が出てきます。彼らは人の形をした神ではなく、宇宙に満ちている普遍的な法則が自然も人間社会も動かしていると考えたのです。
この哲学では普遍的な法則(「真理」や「神」とも呼ばれます)は現実世界を超越した目に見えない根源にあるもので、その結果に過ぎない現実界はレベルの低いもの、と考えました。
