現代文明がこのように「男性性」に偏っていることと、現代社会が男性優位であることは無縁ではないでしょう。少なくとも過去3千年ほど、人類は家父長制という男性優位の社会にありました。
「男性性」の強い社会経済をつくったのが男性であったとしても、男性が「女性性」を回復するプロジェクトに参加できないわけでは もちろんありません。すべての人に「女性性」と「男性性」の両方が備わっているからです。
「女性性」の重要性を理解した上で、男女ともに「らしさ」や「~でなければならない」という「しばり」から解放されることがまず必要でしょう。