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​このサイトの考え方

​バランスを失った世界

私たちは今、国や企業が世界での覇権をめぐって激しく競い合う世界に生きています。政治は「パワーゲーム」であり、国の経済規模がそのパワーの源泉になっています。自分たちの利益を大きくするための弱肉強食の経済が推進するのは「拡大」「覇権」「競争」などの「男性性」の価値観です。「共感」「共栄」「思いやり」などの「女性性」の価値観は排除されてきました。

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​生命の視点の欠如

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「男性性」への偏りは「生命の視点の欠如」という形でも現れています。自然と調和しようとするのは「女性性」です。一方、自然に反してでも自己を主張し自立しようとするのは「男性性」です。現在の生態系の危機の根底には、近代科学がめざしてきた、自然を超越し、自然をコントロールしようとする強い「男性性」の意識があります。

女性性と男性性 陰陽の考え方

「女性性」と「男性性」は人類が宇宙の森羅万象を理解する上で便宜的に分けたものです。古代中国では陰陽として、この二つの相反するエネルギーがダイナミックに関係し合い、常に変転しながら物や事象を形づくっていると考えました。つまりすべのものは「女性性」と「男性性」で成り立っており、どちらかしかないというのはあり得ないのです。ですから問題はどちらかに偏ることです。現代文明は「男性性」に偏るあまり、「女性性」が抑圧され、「男性性」のマイナス面が最大化している状態にあると考えられます。

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「女性性・男性性」  性差

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現代文明がこのように「男性性」に偏っていることと、現代社会が男性優位であることは無縁ではないでしょう。少なくとも過去3千年ほど、人類は家父長制という男性優位の社会にありました。

「男性性」の強い社会経済をつくったのが男性であったとしても、男性が「女性性」を回復するプロジェクトに参加できないわけでは もちろんありません。すべての人に「女性性」と「男性性」の両方が備わっているからです。

「女性性」の重要性を理解した上で、男女ともに「らしさ」や「~でなければならない」という「しばり」から解放されることがまず必要でしょう。

​生命を中心に置く経済

自然が大気・水・土が育む多様な生命のネットワークであることを考えれば、自然と共生する経済は「生命」という価値を中心に置く経済だと言えるのではないでしょうか。現在のような「おカネ」という価値を増やすことが目的の経済ではなく、「生命の継続的な繁栄」を前提・目的とした経済です。

​そのためには、生命からも自然からも離れてしまった経済を、生命の営みの場に埋め戻さなくてはなりません。それは、女性性と男性性が統合する「自律的な地域」の中に生まれると考えられるのです。

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