仕組まれる消費
更新日:2022年7月2日
買い物が大好きな人はたくさんいると思います、特に女性は!
かく言う私も煮詰まった時には洋服を見に行ったり、おいしいものを食べに行ったりして気分転換💕
とはいえ、すでにたいていの物は持っているので特に欲しいものはありません。でもみんながそれでは商品は売れず、もちろんGDPも増えない・・・。ですから企業はあの手この手で商品を買ってもらおうとします。
電通の「戦略十訓」
そんな企業が頼るのが広告代理店。中でも日本の広告業界のガリバーと呼ばれ、何かと話題に上る「電通」が1970年代に提唱したとされるのが「戦略十訓」。これは消費主義を批判するアメリカのジャーナリストが書いた本を基にしたと言われていますが、なんとそれを、モノを買わせるための戦略に使ったという逆転の発想です😲。電通に限らず、今でも通用するマーケティング戦略でしょう。
ドキッとしませんか? こうやってモノを買いたい気持ちにさせられてるのかと思うと、ちょっと悔しくなるほど見事な 心理作戦です。
新しいものを買い続ける経済
GDPはその年に「新しく」売り買いされたモノやサービスだけをカウントします。すでに持っているものは見ないのです。経済成長(GDPの増加)という旗印のもとで、企業は毎年新しいものを作って利益を増やし、消費者は毎年去年より多くのおカネを使う・・・これが求められるのが今の経済です。
考えてみれば、流行って自然発生というより、むしろ「仕掛けられたもの」。毎年あるいは季節ごとにファッションの流行が出てきて、流行に「敏感」な日本人はみんなでそれを追いかける。次の年はもう着ないのに・・・。 マカロンもタピオカドリンクも、ホワイトデーも、ハロウィーンも、みーんな仕掛け人がいるのです。
それに、なぜ頻繁にモデルチェンジがあるのでしょう。性能は大して変わらないのに、外見のデザインや色を変えたりして・・・。
なぜ修理すれば使えるのに新しいのを買うように勧められるのでしょう。確かに修理するより新しいのを買った方が安い・・・。でもそれ自体が変な話です。
物も壊れやすくなりました。たとえば、壊れはしなくても2~3年経つと調子が悪くなってくるスマホ。「替え時ですよ~」とばかりに割引クーポンが送られてくる。何であっても、新しいものを買ってもらうためには適度に壊れないといけないのですね。「丈夫で長持ち」は良いことでもなんでもなくなってしまいました。
新しい時代の消費とビジネスを
私たちは必要以上に買ってしまうように仕組まれているようです。でも今や行き過ぎた消費主義が環境破壊や地球温暖化として私たちの生活にはね返ってきているのです。それに気づいて買い物の仕方と暮らし方を変えられるのは私たち一人ひとりです。
かつて「もったいない」を実践していた日本人です。新しい消費を楽しむ創意工夫と力はあるはずです!
もしそれでは会社がつぶれてしまうというのなら、モノを大事に使う未来の社会に役立つ新しいビジネスに切り替えていきましょう。人と社会に本当に必要で 質の良いものを作って買ってもらう。喜んでもらってビジネスが大きくなる。これが本来のビジネスではないでしょうか。利益を大きくすることが目的になってしまった経済が、結果として環境破壊を招いてしまったのです。
まずは気づいて、私たちから持続可能な未来づくりを始めましょう!
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